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本人の書いた小説・二次創作などを置いていこうかと。 現在は川上稔氏の著書、都市シリーズの二次創作の予定
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2006/02/13
観光案内-諸注意-
 威尼斯を観光するにあたって、注意しなければならないのが「アックア・アルタ」の存在です。
 例年では11月から3月にかけての期間に数回起きていますが、近年ではその例に反して発生することも多々あるために注意が必要となります。
 「アックア・アルタ」による被害を被らないために知っておくべきことは警報の存在です。
 威尼斯、そしてその近隣の都市では「アックア・アルタ」を知らせる警報が鳴らされることがあります。
 「アックア・アルタ」を知らせる警報には4種あり、それぞれ、

   第1警報……「アックア・アルタ」が近日中に起こりうると予測された場合に鳴らされます。

   第2警報……「アックア・アルタ」が起こり、海が都市に満ち始めた時に鳴らされます。

   第3警報……「アックア・アルタ」の水位が異常な高さになると予測された場合に鳴らされます。

   第4警報……「アックア・アルタ」に伴い、避難することが必要と判断された場合鳴らされます。

 となっています。
 
 第1警報が鳴らされた段階で、観光目的での滞在は制限されますので、速やかに威尼斯から本土側へと避難されることをお勧めします。警報が鳴らされると、サンマルコ広場等の水上バス停泊所からは臨時便が運航されますのでそれらをご利用ください。

 万が一滞在中に第4警報が鳴らされた場合、威尼斯市役所の職員が先導を行うことになっておりますので、それに従い避難を行ってください。
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2006/02/11
観光案内-威尼斯の抱える問題-
 威尼斯は「追憶都市」であると同時に、豊かな海に囲まれた「水の都」であることは周知のことかと存じます。
 しかし、威尼斯は現在、「水の都」であるがために緩やかな破滅の運命を迎えているのです。
 威尼斯では11月から3月頃にかけて吹く阿弗利加からの季節風「シロッコ」の影響により発生する、と言われる「アックア・アルタ」と呼ばれる洪水に毎年見舞われています。
 「アックア・アルタ」は昔からの自然現象であり、威尼斯の住民はそれを予見し何とか折り合いをつけて生活を続けていましたが、1900年代に入った頃から「アックア・アルタ」の回数の増加、満潮時の水位の上昇、例年では起こらなかった時期での発生などの問題が生じました。
 その原因としては第1に威尼斯の自然な地盤沈下、第2に1950~60年代に本土側の工業地帯が発展し、地下水の過剰汲み上げを行なったことに端を発する大幅な地盤沈下、第3に地球温暖化に伴う世界全体の水位の上昇、などが考えられています。
 歴史的建造物を多く抱える威尼斯の水没の危機を危惧した各国は、「アックア・アルタ」による被害を防ぐ目的で、周囲の環境を改造し、人為的に操作することを可能にするために「モーゼ計画」を提案、実行に移そうとしましたが、これに対し住民が「威尼斯を取巻く環境を改造して、都市を救うことは、自然な環境を破壊し死滅させた上に立つ救いである。自然と都市は共にあるべきもので、都市だけが生き残ることは意味がないことである」と反対し、計画の中止を求めました。

 結果、各国は住民の意思を尊重するとして計画の実行を中止しましたが、その代替案として出されたのが、沈み行く威尼斯の記録を残すために「記憶師(メモリスト)」(注1)の派遣を斡旋することでした。


(注1)
 「記憶師」とは己の見聞きし、感じた現実の一場面の記憶を符に封じることで記憶の風化を防ぎ、正確な記憶を保持することのできる遺伝詞(ライブ)関連の職業です。彼らの多くは情報を発することに長けており、ある者は文字媒体、ある者は映像媒体、ある者は遺伝詞媒体により封印した記憶を外界に発するのです。

2006/02/09
観光案内-序説-
 成立以後、繁栄と衰退を繰り返してきた都市国家としての威尼斯は仏蘭西帝国によって1797年に滅ぼされ、1866年より伊太利亜の一都市となった威尼斯は、祝祭都市として己を歴史に刻み始めました。
 1797年から1866年までの間、威尼斯は己の都市としてのアイデンティティを見失い、不安の時代だったと言えます。
 それ故、1866年から新しく歩み始めた威尼斯は、もう二度と己を見失わぬよう、自分の記憶を刻み、そして記憶を反芻する都市となっていきました。
 そして現在、威尼斯は己の記憶を再演する、過去と現在が共存する都市として発展を遂げています。
 その感傷的な都市として発展した威尼斯を人々は

 追憶都市 威尼斯(ついおくとし べにす)(Reminisce City Venice)

 と呼ぶようになったのです。
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